登録販売者試験の勉強法・合格のための傾向と対策|『第3章 Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)』

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アレルギーの症状、薬が症状を抑える仕組み

どのような物質がアレルゲン(抗原)となってアレルギーを生じるかは、人によって異なり、複数の物質がアレルゲンとなることもある。

主なものとしては、小麦、卵、乳、そば、落花生、えび、かに等の食品、ハウスダスト(室内塵)、家庭用品が含有する化学物質や金属等が知られており、スギやヒノキ、ブタクサ等の花粉のように季節性のものもある。

アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質であるヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。

蕁麻疹

アレルゲンとの接触以外に、皮膚への物理的な刺激等によってヒスタミンが肥満細胞から遊離して生じるものもある。

代表的な配合成分等、主な副作用

抗ヒスタミン成分

肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える。

クロルフェニラミンマレイン酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩、クレマスチンフマル酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ジフェニルピラリンテオクル酸塩、トリプロリジン塩酸塩、メキタジン、アゼラスチン、エメダスチン、ケトチフェン等

メキタジン

まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。

内服薬として摂取された抗ヒスタミン成分は、吸収されて循環血流に入り全身的に作用する。

ヒスタミン

脳の下部にある睡眠・覚醒に大きく関与する部位において覚醒の維持・調節を行う働きを担っている。

重大な事故につながるおそれがあるため、抗ヒスタミン成分が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。

ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩等のジフェンヒドラミンを含む成分

吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。

抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示す。

排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。

排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。

抗炎症成分

皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげる。

グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸モノアンモニウム、ブロメライン、トラネキサム酸等

アドレナリン作動成分

鼻炎用内服薬では、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。

プソイドエフェドリン塩酸塩

他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強く、副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。

交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等への影響も生じやすい。

心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人では、症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける必要がある。

依存性がある。

フェニレフリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩等

アドレナリン作動成分が配合されている場合がある。

血管収縮作用により痒みを鎮める。

依存性がある。

抗コリン成分

ベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド等
ベラドンナはナス科の草本で、その葉や根に、副交感神経系の働きを抑える作用を示すアルカロイドを含む。

ビタミン成分

ビタミンB6、ビタミンB2、、パンテノール、パントテン酸カルシウム等、ビタミンC、ニコチン酸アミド等

生薬成分

生薬 効能・効果
シンイ モクレン科のタムシバ、コブシ、ボウシュンカ、マグノリア・スプレンゲリ又はハクモクレン等の蕾
鎮静、鎮痛の作用
サイシン ウマノスズクサ科のウスバサイシン又はケイリンサイシンの根及び根茎
鎮痛、鎮咳、利尿等の作用を有するとされ、鼻閉への効果
ケイガイ シソ科のケイガイの花穂
発汗、解熱、鎮痛等の作用を有するとされ、鼻閉への効果

漢方処方製剤

茵蔯蒿湯、十味敗毒湯、消風散、当帰飲子、葛根湯加川芎辛夷、荊芥連翹湯、辛夷清肺湯

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