生理痛(月経痛)と漢方|生理痛(月経痛)が起こる原因とおすすめの漢方薬

悩む女性

毎月訪れる生理。生理がくるとそれに伴ってつらい生理痛がくることを考えると毎回憂鬱な気分になりますね。

女性の約50%はつらい生理痛で悩まされていると言われています。

つらい生理痛の原因と漢方についてお話をしていきます。

生理痛(月経痛)

毎月訪れる生理によって起こる痛みのことを生理痛と呼びます。

生理がくると生理痛も起こるというイメージがありますが、生理痛にも理由があり、なぜ痛みを伴うのかを知っておくことが大切です。

女性の身体と漢方

漢方薬を飲んでいる人の割合は男性よりも圧倒的に女性が多い傾向にあります。

環境や様々な要因によって体調が変化しやすい女性は、自らの健康状態により関心があります。

男性はあまり気にしない人が多いですが、女性は思春期になる頃から美容や健康に対して意識するようになるからです。

色んな要因によって変化しやすい女性の身体を元の正常な状態へと導いてくれる漢方に、自然と関心が集まるようになります。

特に、女性は生理があることによって自らの体調の変化を意識するようになります。

生理が起こるメカニズムと周期

生理とは月経とも呼ばれ、おおよそ30日前後の周期で訪れます。

妊娠をしていない場合、ホルモン分泌が減少して不要になった子宮内膜が剥がれ落ち、血液と一緒に外に排出されるのが生理です。

女性ホルモンの分泌量が少なくなるため、身体の変化が起こりやすい状態です。

ホルモンバランスの変化によって腹痛や嘔吐、イライラや肌荒れなどの色んな症状が発生しやすくなります。

月経期

生理周期の一番初めの段階で、生理が始まってから1日~5日程度の状態を月経期と呼びます。

この月経期ではプロスタグランジン(PG)の働きによって、子宮内膜が血液とともに外へ排出されます。

卵胞期

エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が増加して、卵巣中の卵胞が成長している段階を卵胞期と呼びます。

新しい卵胞が成長するにつれてエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されて子宮の内膜が厚くなっていきます。

排卵期

エストロゲン(卵胞ホルモンの分泌量が一定の状態になると、黄体ホルモンが分泌されて卵胞中の卵子が外に飛び出します(排卵)。

黄体期

卵巣から飛び出た卵子は子宮へと運ばれて、黄体ホルモンの分泌量の増加とともに子宮内膜が柔らかくなって妊娠の準備を始めます。

生理痛(月経痛)と漢方薬

毎月訪れる生理が軽いものだったよいですが、毎月ひどい生理痛に悩まされたり、月経前症候群(PMS)で悩む女性が多いです。

つらい痛みが続いて市販の鎮痛剤を飲み続けることも。

鎮痛剤では一時的な痛みの緩和には良いですが、根本的な改善にはなりません。

変化しやすいホルモンバランスを整えたり、血の流れを改善するなどの身体の内側から改善していくのに漢方薬が最適なのです。

生理と臓腑のバランス

生理が起こるときに臓腑のバランスが崩れてしまうと、生理痛がひどくなったり、生理不順が起こるなど色んな症状が現れます。

臓腑のバランスが崩れることによって女性特有のお悩みを発生させてしまう要因には以下のようなものがあります。

瘀血(おけつ)

血の巡りが悪い状態のこと。

肝鬱(かんうつ)

五臓の「肝(かん)」の機能が乱れている状態のこと。

寒邪(かんじゃ)

六邪(ろくじゃ)の1つ。冷えのこと。女性に起こる様々な悩みと深い関係がある。

生理痛(月経痛)に使用される主な漢方薬

上記で3つ主な要因をあげましたが、生理痛が起こる要因は他にもたくさんあります。

どの漢方薬が最適なのかはその人の証(しょう)によって大きく異なります。

ここでは生理痛がひどい場合に出される代表的な漢方薬を載せています。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの次の諸症:

月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:

月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症)、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:

月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り

加味逍遙散(かみしょうようさん)

体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:

冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症

生理痛(月経痛)と漢方薬

今回ご紹介をした代表的な漢方薬の他にも痛みを緩和してくれる芍薬甘草湯などもあります。

芍薬甘草湯は足のつり(こむら返り)に使用する漢方薬ではありますが、痛みを和らげる芍薬が入っていることで即効性を期待して使用する場合もあります。

単に生理痛といっても人によって要因は様々です。その人の証に合った最適な漢方薬を飲むためにも薬剤師や登録販売者に相談しましょう。

また、生理痛がひどい場合は子宮筋腫や子宮内膜症などの病気の可能性も考えられます。

自らの体調を知るためにも事前に検査をしておくことも大切です。

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